■■■■ あらすじ ≪ Amazon.co.jpより引用 ≫ ■■■■
家業の牧場を騙し取られ、非業の死を遂げた父。将来を誓い合った最愛の女性・亜希子にも裏切られ、孤独と絶望だけを抱え十九歳の夏、上京した柏木圭一は、二十六年の歳月を経て、政財界注目の若き実業家に成り上がった。罪を犯して手に入れた金から財を成した柏木が描く復讐のシナリオとは? 大ベストセラーとなったミステリー巨編。
□□□□ 感想 □□□□
図書館で借りた本・・・・・・文庫本で読んだんですが、上・中・下の大ボリュームでかなり読み応えがあった。最初、借りるかどうしようか迷ったぐらいです…
主人公が孤独と苦悩をまといながら、過去の出来事に対して復讐を計画実行する話をメインに進むんですが、彼の人生に深く関わる周りの人物達との話が上手く絡んでるので思ってたより、時間の長さを感じませんでした。
事件を追いかける桑田刑事の側からも描かれてるので主人公を客観的に見る視点もあり部外者から見た滑稽な感じもちゃんとあるので最後まで一つの話として読めました。
ただ、後半ので一気に話が加速するんやけど、そこで事件を追う刑事側が核心に辿り着く過程がかなり無理やりな感じが残ります。。。
特に桑田刑事は推理で核心を突きすぎです。『どんなけ敏腕やねん!』と突っ込みたくなるマジで…
過去から現在に至るまでの過程を、丁寧で静かな描写で切々と綴っていく中、途中で思ったのが『あぁ〜これは純愛小説なんやなぁ〜…』ってなコト。
巻末の解説でも北方謙三が書いてるように、この話を「純愛小説」として捉えるとかなり上質な空気を持ってます。故郷の北海道の牧場での描写一つをとっても何故か静かで悲しく写ってしまう。
ただ、途中から主人公が自分のしようとしている事が独りよがりな事に気付いて復讐から別の道を探すんですが、その辺からの主人公の言動がどうも勝手な感じでいやに鼻につく。。。社会的にも大成功してる大人やのに、まっすぐ過ぎる…
結局、最後も『そこに行きつくんかい!』って感じやし。その辺を考えても、やっぱり「純愛小説」として読むのが正しい読み方かと思う。
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