■■■■ 感想・・・思った事、感じた事(覚え書き) ■■■■
人間ドラマの傑作。観たこと無かったけど、話はなんとなく知ってたしそのうち観ようと思ってたけど、なんとなく今頃初見、、、観る前は3時間の大作やしなぁ~とか、、、
タイトルでもある「赤ひげ」先生こと三船敏郎が主役ではなく、メインは新人の若大将先生の加山雄三で、この若先生の視点で物語は進む。
間に休憩を挟み、前後半で3時間、、、観た感想としては、、、率直に「面白かった!」と、、、
前半は登場人物の立ち位置とか、テーマの貧困とかのキツさみたいなのを患者を使って暗く重い空気で進む。この辺を退屈と感じる人も居ると思うけど、個人的には嫌いじゃないし悪くない。そして後半から子役の超絶演技の応酬で気がつけば3時間経ってる、、、って感じです。
ラストも前向きな希望を感じさせる終わり方で好きだ。ベースは若先生の成長物語やと思うけど、その中に描かれる1つ1つの人間ドラマは個別にしても映画作れるんじゃね?な濃さと演技で逆に詰め込みすぎじゃね?とさえ思うぐらいです、、、それぐらいに、それぞれが印象深い。
棒読みが味の加山雄三も頑張ってるし、三船敏郎はやっぱり重厚というか居るだけで存在感がハンパない、、、けどこの映画の真の主役は「おとよ」と「長坊」の2人の子役やなと、、、前半の「おくに」の長台詞の激白シーンもスゲェ~と思うけど、後半の子役はそれを上回る、、、
他にも中盤の三船敏郎の乱闘シーン(結構、痛々しい・・・)とかも入れてあって個人的には最初から最後まで普通に入り込んで楽しめました。そして「黒澤×三船」コンビがこの作品で最後やというのが正直勿体無いよなぁ~~~とかも思う作品。
この後、黒澤映画はカラーになって作風もガラッ変わっていくしナントモ、、、昔の作品で白黒やからどうしても敬遠しがちやけど、最近の映画を観てて物足りなさで悶々としだす年齢のオイのようなオッサンには、とても有り難い作品です。
そして、黒澤映画を何本か観てると思うのは、今でこそ「世界の」とか「巨匠」とか言われてるのけど、映画自体は普通に面白い娯楽作品やと改めて感じる、、、肩肘張らずに気軽に今の映画を観る感覚で観るのが正解やろうなぁ~~~ってコト。-y( ´Д`)。oO○
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