■■■■ 感想・・・思った事、感じた事(覚え書き) ■■■■
図書館からの借りモノ・・・著者さんの地元である高知を舞台にしたSFチックな作品。デビュー作である「解体諸因」と同じ連作形式のようですが、どんなもんやろ?今までに読んだ西澤作品はかなり面白かったので、ツイツイ期待してしまう、、、
--- 読後 ---
まさに完全無欠の名探偵でした。推理をしない探偵なんて聞いたコト無い。しかも、自分では全くわかってないってか、推理してるのさえわかってない、、、
「なんて発想、面白い!」っやねんけど、、、なんか残念な後味・・・話的に方言の土佐弁がかなりの割合を占めてるのでどうしても読みにくい。
更に、話が複雑すぎて1つ1つの事件をじっくりと理解しながら読み進めないと、最後の真相が自分で消化できひん、、、そこはオイの頭の問題な気もするけど、、、
主人公の山吹みはる(男)を目の前にすると、相手は何故か自分の事を話してしまう・・・そんな不思議な能力を持っている主人公。そんな彼に出会う人物たちが関わっている「個々の事件」が最後に1つに繋がる展開なんやけど、この本筋とは別にもう一人の主人公である「白鹿毛りん」の少女時代の話が本筋と交互に展開されていく、、、これが厄介、、、
少女時代の話のテンポが悪いってか、本筋のテンポとあまりに差がありすぎて、ついダラダラしてしまう。しかも、最後まで直接本筋には絡まへん内容やし・・・
話の展開を考えると、登場人物とか事件とかを詰め込み過ぎ?な感じがした。勿論、面白いんやけど・・・オイの頭で普通読みしてると、とても処理が追いつかへんくて全体の把握が出来ずラストで置いてけぼりな感じになってしまった。
ただ、みはるの能力の描写は面白いので読んで損はナイ、、、最後に能力がなくなるので、続編が期待できないのが残念なトコロ、、、-y( ´Д`)。oO○
【 2011/03/25 修正 】
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