□□□□ タイトル □□□□
完全無欠の名探偵 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社 1998-05
売り上げランキング : 101282
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■■■■ あらすじ ≪ Amazon.co.jpより引用 ≫ ■■■■
異能の名探偵が挑む謎の連鎖。
殺人の動機、不倫に隠された秘密。精緻な論理で明かされる意外な真相。
遠く離れて暮らす孫娘りんのため、大富豪がお目付け役に送り込んだ青年山吹みはる。
「誰も嘘をつけないのよ、きみを前にすると」彼が短いあいづちを打つだけで、
人々が勝手に記憶の糸を辿り、隠された意外な真相へと導かれる。
精緻なロジックで事件が分析、推理されていく究極のアームチェア探偵新登場。
□□□□ 感想 □□□□
図書館で借りた本・・・・・・著者さんの地元である高知を舞台にしたSFチックな作品。
デビュー作である「解体諸因」と同じ連作形式のようですが・・・どんなもんやろ??
今までに読んだ西澤作品はかなり面白かったので期待です。。。
−−− 読後 −−−
まさに完全無欠の名探偵でした。推理をしない探偵なんて聴いたこと無い。
しかも、自分では全くわかってないってか、推理する気してるのさえわかってない・・・
なんて発想、面白い。。。っやけど、、、なんか残念な後味・・・
話的には方言の土佐弁がかなりの割合を占めてるのでどうしても読みにくい。
更に、話が複雑すぎて一つ一つの事件をじっくりと理解しながら読み進めないと
最後の真相が自分で消化できひん・・・僕の頭の問題な気もするけど・・・
主人公の山吹みはる(男)を目の前にすると、相手は何故か自分の事を話してしまう。
そんな能力を持っている主人公と会う人物たちが関わっている個々の事件が最後に
一つに繋がる展開なんですが、ストーリーが本筋とは別にもう一人の主人公である
白鹿毛りんの少女時代の話が交互に展開されていくんですが、、、これが厄介、、、
少女時代の話のテンポが悪いってか、本筋のテンポとあまりに差がありすぎて
ついダラダラしてしまう。しかも、最後まで直接本筋には絡まへん内容やし・・・
話の展開を考えると、登場人物とか事件とかを詰め込み過ぎ?な感じした。
勿論、面白いんですけどね・・・僕の頭では普通読みでは処理が追いつかへんくて
全体の把握が出来ずラストで置いてけぼりな感じになってしまった。。。
ただ、みはるの能力の描写は面白いので読んで見てもイイのではと思う。
最後に能力がなくなるので、続編が期待できないのが残念・・・( ´ー`)フゥー...
□□□□ タイトル □□□□
彼女が死んだ夜 (角川文庫)
西澤 保彦
角川書店 2000-05
売り上げランキング : 275647
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■■■■ あらすじ ≪ Amazon.co.jpより引用 ≫ ■■■■
門限はなんと六時!超厳格教育で育てられた箱入り娘のハコちゃんこと浜口美緒。
両親を説得し、やっとのことでアメリカ旅行の許可を得た。両親の目を盗んで大学の
仲間が壮行会を開いてくれた出発前夜、家に帰ると部屋に見知らぬ女性の死体が!
男性陣が駆けつけると、こんなトラブルに巻き込まれて旅行が中止になってしまっては
と興奮したハコちゃんは、喉にナイフを当てこういった。
「この死体を捨ててきてくれなければ、わたしは死ぬゥ!」。
とんだ難題の処理が大事件に発展し… 長編本格ミステリ。
タック、タカチ、ボアン、ウサコ、キャンパス四人組が挑む第一の事件。
□□□□ 感想 □□□□
図書館で借りた本・・・・・・著者さんのデビュー作「解体諸因」を読んで
この『タック&タカチ』シリーズを読んでみたくなったので、とりあえず第一作目に
あたる?のかな・・・っを読んでみます・・・
−−− 読み出し〜前半 −−−
読み出して直ぐに『ムカつくなぁ〜この女!』ってのが速攻で頭にこびりつく。
勿論、ハコちゃんこと浜口美緒に対してですが・・・(#゚Д゚)y-~~イライラ
幾ら箱入り娘やからって、自己中にも程がある。張り倒したくなるぐらい感じ悪いので
最初、ムカつくから読むの辞めよかと思ったぐらいですが・・・
肝心の主人公のタック&タカチ+ボアン先輩の活躍はこれからなので我慢して様子見・・・
−−− 読後 −−−
確かに良く出来てて面白いし読み応えもある・・・でもやっぱり、、、
最初のハコちゃんの言動とそれに巻き込まれ男共の情けなさが不愉快です。
こんなにもイライラするのは、自分にも当てはまるトコロが多々感じられるからかなぁ
なんて事を思ってしまう。。。認めたくはないのモノです。。。
話の流れとしては、大学生のタック達が仲間のワガママを聞き入れてしまう事で
自ら巻き込まれる形になる事件を推理し解いていく展開で、シリーズの最初の
事件として扱われてるんやけど、この仲間同士の雰囲気が想像では若干古い学生像を
感じさせるのは、個人的には好きな感じなんでなかなか良かった。。。
事件の真相は最終的に複数の仲間を失ってしまう事になるので、悲しいですが・・・
独特の世界観ってか雰囲気のある文章で(多分この著者さんの匂いみたいなものがある)
若干強引な設定もありますが、推理にそれほどの矛盾もなく納得できる作品でした。
□□□□ タイトル □□□□
人格転移の殺人 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社 2000-02
売り上げランキング : 13827
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■■■■ あらすじ ≪ Amazon.co.jpより引用 ≫ ■■■■
突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、
人格を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、
脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、
凶行の目的は何なのか?人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。
寝不足覚悟の面白さ。
□□□□ 感想 □□□□
図書館で借りた本・・・・・・著者さんの「七回死んだ男」と双璧をなすSFミステリの代表作
「七回死んだ男」を読んだ後に読もうと思ってたけど「解体諸因」を先に読んで
しまったのでどんなもんやろ?っと思ってたんやけど、、、文句無くオモロイ!!!
全てが謎(ってか解析不能?)に包まれた「人格転移装置」が存在する時点で
もうドップリと世界に嵌ってしまいます。。。好きなんだなぁ、こんな話が・・・
この装置に複数の人間が入ってしまうと、勝手にスイッチが入り一瞬で個々の人格が
入れ替わってしまう。しかも不定期にその人格転移は続く・・・しかも死ぬまで続く・・・
しかもこの国家機密の研究を進めている責任者の立場に居る博士の言動がまぁ〜〜
なんと言うか、あまりに簡潔というか潔いと云うか要は「ワカランものはワカラン」と
話の軸になる装置に対してあまりにもわかり易いご説明をぶちまけます。。。
そんな訳で国家機密の研究は二十年も前に閉鎖されるものの、その装置自体は
壊す訳にもいかず、そのままその場に放置されます。しかし時代は進み研究施設の
あった場所にも時代の波というか開発が進み、現在はショッピングモールが建って
装置の場所には申し訳程度のスペースを確保した客の居ないバーガーショップがあり
その店のオブジェの如く店内に装置が居座っている。
その店に偶然居合わせた六人の人間がこれまた偶然に発生した大地震から逃れる為に
装置の中に逃げ込む・・・装置の機能の事など当然知る由も無く・・・
そんな、人格転移した六人の間で連続殺人事件が起こる・・・
−−− 読後 −−−
最近は感想を書くのに、読書中の前半の部分とかを覚え書きの感じで書いてるんやけど
「ヤバイッ〜〜〜」一気に読んでしまった。。。ェヘ♪ (-ω-`*)ゞ。oO((´゚∀゚`)v)
特に人格が入れ替わる「マスカレード」が発生してからの展開は凄すぎるぐらいの
ジェットコースターなテンポです。読みながら、誰が誰でと考えるのにも必死です。
まぁ〜展開から連続殺人の犯人には中盤で気付いてしまうけども、そんな事は
置いてきぼりにしても充分に楽しめる作品でした。
舞台がアメリカで六人の人間が多国籍な人間を配置することが、事件に繋がっていく
トコロもミステリとしてちゃんと完結してるし申し分ないかと。。。
とにかく評判どおりの出来で「七回死んだ男」と同じぐらいの斬新な面白さでした。
□□□□ タイトル □□□□
解体諸因 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社 1997-12
売り上げランキング : 92750
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■■■■ あらすじ ≪ Amazon.co.jpより引用 ≫ ■■■■
すべての謎は死体から始まった
6つの箱に分けられた男。7つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。
エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。
トリックのかぎりを尽くした9つのバラバラ殺人事件に
ニューヒーロー・匠千暁(たくみちあき)が挑む傑作短編集。
新本格推理に大きな衝撃を与えた西澤ミステリー、待望の文庫化第1弾。
□□□□ 感想 □□□□
図書館で借りた本・・・・・・この著者さんの作品「七回死んだ男」が面白かったので
デビュー作にあたるこの作品も読んでみようと思って、、、読み始めるまでこの本が
短編集と気付かへんかった・・・(;;;´Д`)ゝ汗汗…。゚.。o.゚。
アマゾンの評判とかで調べて面白そうなんで借りたんですけども・・・皆さんは何を基準に
本を選んでらっしゃるんでしょうねぇ〜〜〜〜う━(・n・`≡´・n・)━ん…
僕は、殆どの本(文庫本の場合ですけど)を読むときに巻末にある
「あとがき」&「解説」を最初の方に読む癖があるのですが
(勿論じっくり読んでしまうと本編の内容がわかってしまう場合もあるので、
サラッと目を通す感じやけど・・・)僕はそうすることで作品の世界観のようなものを
頭に入れてから読みたいので、、、この辺は人によってそれぞれと思いますが、、、
そんでもって、この著者さんの代表シリーズが「タック&タカチ」を主人公にした
物らしく、その原点にもあたる作品との前知識を頭に入れて読んで見ます。。。
僕はその「タック&タカチ」シリーズをまだ一冊も読んで無いんですけども・・・
−−− 読み出し〜前半 −−−
いきなり、僕の知らない主人公タックこと匠千暁が登場。
短編なので話は短いですが、話が友人との雑談の中で新聞に載ってる過去の事件に
ついての会話を交わしながらもしかしたらの可能性として、公式の事件の結末とは違う
もう一つの真相の可能性を提示していく展開。俗に云う「安楽椅子探偵」な感じ?
描写を読むとこのタックは私生活は世間離れ(就職浪人の大の酒好き)した
天才肌の探偵の印象。定番な主人公っぽいけど、好きな部類で中々面白い。。。
っと思ったら、次の話ではまた主人公が別の人になる。巻末の解説によると
この複数の登場人物はそれぞれ知り合いであり一つの世界観の中で共存しているらしい。
その辺を考えると、より楽しく想像が広がるので短編なのに一つの作品と云うか
そんな感じがするので面白い。。。(・c_・`(-c_-`(・c_・`(-c_-`)ウンウン
−−− 読後 −−−
いやぁ〜、面白かった。|゚ー゚||。_。||゚-゚||。_。|ウンウン
タイトルにあるように全部の話の軸になるのは「解体=バラバラ」殺人事件で
中には殺人ではなくて不可解な「ぬいぐるみ」の解体の話とかもあって、予想外。
どうしても、殺人があってしかも全部が「解体」されてるだけに「グロさ」の先入観が
頭に残ってしまうけども、他の小説に出てくるような「陰惨」な雰囲気は無い。
多分、この著者さん独特の文章構成がそんな空気を作ってるんやと思うけど・・・
内容的にも短編集って事で、一つ一つの話は個別に進行するんやけども
何と!最後の話で全ての事件が繋がって一つの事件になるって云う、読む側を
唸らせてしまう展開で、ある意味驚いたってかスゲェ〜って思ってしまった。
それも、最後の話の前に「戯曲形式」の話があって何故かこれが短編集やのに
かなり長くて作品の中でも唯一の中篇クラスで読んでる時は「???」と思ってた
んやけど、実は最後の話の小道具として使われるってな伏線になってたのには
更にビックリです。個人的に「戯曲形式」の文章はなんか読みにくいなぁ〜っと
思ってたから余計に「なるほど〜」っと納得してしまった。
つまり、タイトル通りに個別の話の内容だけでなくこの作品自体が一つの「解体作品」
に仕上がってる訳で・・・よう出来てるなぁ〜っと・・・
こんな作品がデビュー作ってのが、やっぱり才能ってのはあるんやねぇ〜っと再確認。
読後は、この作品の登場人物が活躍するシリーズを改めて読んでみたいと思わせる
仕上がりでした。。。って事で、今手元には「彼女が死んだ夜」があったりする訳で。
□□□□ タイトル □□□□
七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社 1998-10
売り上げランキング : 8984
Amazonで詳しく見る by G-Tools
■■■■ あらすじ ≪ Amazon.co.jpより引用 ≫ ■■■■
同一人物が連続死!恐るべき殺人の環
殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵
どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、
また殺されてしまう、渕上零治郎(ふちがみれいじろう)老人――。
「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を
尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは!
時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
□□□□ 感想 □□□□
図書館で借りた本・・・・・・ああ〜、好きです!この手の話と展開が実に・・・
SFの時空モノって云うんですかね、タイムスリップモノとは微妙に違うし
とにかく、主人公が祖父の死を回避するべくあの手この手を使って奔走する。
推理モノとして、まぁ〜確実に騙される展開。面白い!
−−− 読書中 −−−
親族一同が集うお正月の祖父の家で、同じ1日を繰り返す「反復落し穴」に
陥ってしまう主人公。更に「反復落し穴」の最中、祖父が殺されるという
異常事態が起きる。だが、この体質(期間はわかっている)の間は同じ日が
繰り返されるので日付の変わる深夜零時には「リセット」され、祖父は蘇るのだが・・・
主人公はこの体質を利用してなんとか祖父の殺害を阻止しようと策を巡らすも
その度に、予期せぬ事態(別の犯人が突如出現)に陥り祖父はあっけなく死んでしまう
さぁ〜困った・・・どうしたものか・・・
なんとかして祖父の死を回避出来ないものかと、あの手この手で作戦を立てるが・・・
登場人物の面々も個性豊か(面白すぎる)で、どうなるのかハラハラする展開。
−−− 読後 −−−
主人公は同じ日を繰り返す特異体質。これが能力じゃなくて「体質」ってのがミソ!
ある日突然訪れるこの体質に「反復落し穴」と名づけているが、自分でその同じ日を
操れる訳でもなく、また何時起こるかわからないだけに、本人はこの体質にウンザリ
しているってのが本音。唯一自分でわかってる事は一度この状況に陥ると周期が有り
それがこのタイトルにも繋がっている・・・タイトルが結末で展開される事実のポイント
になってるってのが読み終わってから、再度納得してしまうぐらいのウマさ。
更に、事件を阻止する為に奔走する主人公が陥る「誤解」が本編での本来の話である
一族の後継者問題にも影響していて、さらに家の中で着せられている服装も伏線に
なっているところなんかも含めて、全てが重要な要素になってるだけに、、、
話の作りも素晴らしく、読み応えも充分でかなり楽しめた。。。
友理さんの存在が、ポイントになりそうとは思ったけど・・・予想を裏切る結末で
さらに驚いた。カァ〜!!!騙されたぁ〜〜〜って感じです。。。

